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2022年07月05日 [音楽]

♪ アレクサンドル・カントロフ ピアノリサイタル ♪


6月30日、東京オペラシティでのアレクサンドル・カントロフのピアノリサイタルを聴きに行きました。

演奏開始前、フランス語と日本語で「どうぞお楽しみ下さい」と本人による影アナでのご挨拶が✨

1曲目はリスト作曲J.S.バッハ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」による前奏曲。
まずこの曲で深淵で哲学的とでも表現したら良いのか独特のワールドに惹き込まれました。

続けてシューマンのソナタ第1番。
今迄聴いてきた演奏とはかなり違う印象。派手に鳴り響くことなく、どこまでも深くそして美しい。この曲のイメージがガラリと変わりました。

後半はリストの
巡礼の年第2年「イタリア」からペトラルカのソネット第104番
別れ
悲しみのゴンドラU
と続いた後にスクリャービンの詩曲「焔に向かって」
最後にリストの巡礼の年第2年「イタリア」からソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」というプログラム。

前半後半、共に通しでの演奏。
後半は交響曲の長い1曲を聴いたような感覚でした。

弱音の美しさと、バスのまるで教会の鐘が響き渡っているような暖かいffに心奪われ、1音目から最後の音が消えるまでの緊張感が会場全体に伝わってきて、思わず息を止めてしまうほど。

静かで孤高でそして情熱的。
25歳でこれが表現できるなんて!
本当に素晴らしいの一言✨

アンコールはなんと6曲!
大曲を演奏した後に6曲も弾いて貰えるなんて初めての経験。
グルックの精霊の踊り、ストラヴィンスキーの火の鳥のフィナーレ、ヴェチェイの悲しきワルツ、ブラームスの4つのバラード2曲、モンポウの歌と踊り、最後にブラームスの4つのバラードの1曲。
スタンディングオベーションの中、会場全体が暖かい雰囲気に包まれました。


カントロフリサイタル
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