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榊原いずみ音楽教室
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2021年03月29日 [ピアノの練習方法]
《左手伴奏型の和音が弾けるようになる為の練習方法》

ピアノを始めて単音が弾けるようになると、次に出てくるのが2つ以上の音を同時に弾く和音です。

まず単音を弾くのに習得する5指ポジションというものがあります。これは例えば左手ハ長調の場合、ドレミファソに5.4.3.2.1の指を乗せてそれらの音を弾いていくものです。
ドの上には5の指が乗っているから5の指を弾くとドの音が出る。4の指だとレの音が出る。という具合に鍵盤を見なくても指が乗っている音は楽に弾けるようになります。

和音を弾く際は、ドミソの場合は5指ポジションに乗せている5.3.1を同時に押せば良いのですが、ドファラの場合にはソに乗せている1の指をラまで広げて5.2.1で押すようになります。

この段階で指と鍵盤を見ないで、1の指を広げたり戻したり出来る様になる事がとても重要です。

教室では和音が出て来た段階でまず5指ポジションに指をしっかり見て乗せてから、指と鍵盤を隠して練習しています。
最初はなかなか弾けないのですが、何回かやっているうちに段々弾けるようになります。
これは自宅でも毎日回数を決めて指と鍵盤を見ないで楽譜だけを見て弾けるようになる迄宿題にしています。
小さい子の場合は、お母さんに何かで指と鍵盤を隠してもらって練習するようにしています。
ドミソ、ドファラに加えてシレソ、シファソも出て来るのでこの4和音が自在に弾けるように練習します。

この左手の伴奏型の和音が弾けるようになれば、応用でド、ソ、ミ、ソだったりド、ミソ(和音)の繰り返しだったり、ド、ミ、ソ等の伴奏型はかなり楽に弾けるようになります。

最初は鍵盤を見て確かめたくなるけれど、そこをグッと我慢して、指に覚えさせましょう。

鍵盤の幅と自分の指の開き具合が間隔で弾き分けられるようになるまで、指と鍵盤を見ないで繰り返し練習して自分の指に定着させる事。
これが和音をスムーズに弾けるようになる為の効率的な練習方法になります。



桜並木

2017年07月04日 [ピアノの練習方法]
発表会まで、あとひと月になりました。
生徒の皆さんはより良い演奏になるように奮闘中です。
今回は、この時期に是非、頑張って欲しい練習方法について書きたいと思います。

♪ リズム練習をすること

良い演奏になるためには、音楽を感じて表現する気持ちがとても大切です。
ですが、気持ちだけあっても表現力が伴わなくては難しいですね。
表現するためにはテクニックが大切になってきます。

ある程度曲が弾けてくると、技術的に難しい箇所がはっきりしてきます。
特に大変なのが、スケール(音階)と呼ばれる、大抵は速い動きの個所で、これは指がしっかりしていないと、ガタガタになったり、すべったりします。
では、どういう練習をすればいいのでしょうか?

スケールが上手に弾けるようになるためには、ゆっくりリズム練習をします

具体的には、付点のリズムで長い音符の方を強く、短い音符の方を小さく弾きます。
特に長い音符を弾く時に意識してしっかり指を鍵盤に下ろします。
そして、付点のリズムを逆にして、同じように練習します。
この練習は、1,2回やったからといってすぐに上手に弾けるようになるものではないので、毎日10回〜30回くらい地道に練習して下さい。
毎日こつこつとやり続けていると、必ず上達してきます。
スケールの長さにもよりますが、5分もあればかなり練習できるはずです。
難易度が高い曲を弾いている場合は、付点のリズムだけではなく、様々なリズムの変奏にして対処していきます。

この時期、「リズム練習やった?」の問いかけに対して
「やってない」「忘れた」と答えているようでは、絶対にスムースに弾けるようにはなりません。
私たちは魔法使いではないから、努力しなくては上達はできないのです。
実際、頑張ってリズム練習をしている生徒さんは、目に見えて上手になっていますよ。
だから、みんな、頑張ってね!



あじさい

2017年06月16日 [ピアノの練習方法]
♪ 指使いを守ること

音符の上や下に書いてある指の番号、すなわち指使いは、一番弾きやすいお勧めのものです。
自分の指に合った指使いをきちんと理解して、変更できるようになるのはかなり進度が進んだ場合に限ります。
ですので、それができるようになるまでは、楽譜にあるお勧めの指使いを守りましょう。

間違った指使いを覚えてしまうと、正しい指使いに直すのにかなりの時間がかかります。
これは私自身、子供の頃に何度も体験しています。
早く弾けるようになりたいし、面倒だし、弾ける指で弾いちゃお!
みたいな気持ちになるんですよね...そして、先生に指摘されて直すのに一苦労...
限られた練習時間の中で、無駄に時間を使ってしまうことになり、何もいいことがありません。
さらに悪いことに、一度覚えてしまった変な指使いは、きちんと直したつもりでも、突然勝手に戻ってしまうことがあります。
よりによって発表会やコンクール直前の練習で、無意識にこの間違った指使いで弾いてしまい、違和感があって止まったりすると、ものすごく焦ります。
本番でこうなったらどうしよう・・・といった不安な要素を増やす原因にもなります。
怖いですね。

指使いはくれぐれも最初から正確に覚えましょう


♪ 部分練習の際は、その前後も含めて練習する

前々回、部分練習の大切さについて書きましたが、その補足説明です。
例えば2段くらいのフレーズ(メロディーの一区切り)の部分練習をした場合、弾けるようになってきたら必ずその少し前から弾き始めて、その少し後まで弾くように練習します。
音楽は流れが大切です。
この前後を含む練習をしていないと、変な間ができたり、流れを止めてしまうことになります。
それではもったいないですね。

@ 弾けていない箇所を何度も部分練習して
    ↓
A 部分練習が出来てきたら、その前後も含めて練習して
    ↓
B 最終的に1曲を通して練習する。

この順番で練習することが身につくと、とても効果的です。

習慣になるようにしましょう


花

2017年06月07日 [ピアノの練習方法]
今回はピアノを練習する際に、しっかり身につけたい練習方法の一つを書いていきたいと思います。

♪ まず片手ずつ練習すること

簡単な曲ならいきなり両手で弾ける場合もありますが、新しい曲や発表会で弾くような少し難易度が高い曲の場合は、まず右手、次に左手と必ず片手ずつ練習します。
この練習はとても大切です。
時間がかかるように思うかもしれませんが、結果的にはその方が早く弾けるようになります。

では、片手がどのくらい弾けるようになったら両手で合わせて弾けるのか?
もう弾けてきたかな。と思ったら両手で合わせて弾いてみましょう。
すんなり合わせられる場合もありますが、そうでなかったら、また片手の練習に戻ります。
これを何回も繰り返します。

この片手ずつの練習をしたことにより、ピアノを弾くうえでとても大事なことが身につきます

ほとんどの曲にはメロディーと伴奏があります。
メロディーが右手、伴奏が左手というパターンが多いですが、逆の場合もあります。
どういうメロディーで、そこにどういう伴奏が付いているのかが分かっていると、とても良い演奏になります。

片手ずつの練習をすることによって、メロディーと伴奏を自分の耳でしっかりと聴き分け、把握することができます。

このことは初心者の方から進度の進んだ方まで、共通のテーマです。
進度が進むにつれ、単音から和音に音が増えていき、いわゆるハーモニーを重視しなくてはいけなくなりますが、基本は右手と左手がどういう音を奏でているのかを自分で理解していることが大切です。

発表会やコンクールの前になり、かなり曲が出来上がってきた時にも、メロディーの確認、メロディーと伴奏のバランス、ハーモニーの確認などで、片手ずつ弾いてみると気付かされることが沢山あります。

是非、参考になさって下さいね!


バラ

2017年06月02日 [ピアノの練習方法]
発表会まで2か月となり、生徒の皆さんは日々練習に励んでいるところです。
今日は部分練習の大切さについて書いてみたいと思います。

ピアノでも他の楽器でも同じですが、曲を弾く際は楽譜の最初から弾き始めるのが一般的です。

例えば計4ページの曲だと、まず1ページ目がだんだん弾けるようになって、次に2ページ目、そして3ページ目という具合に弾ける個所が増えていきます。

その際にどうしても最初から弾いていくので、1ページ目を弾いている回数が多くなり、後ろのページに進むにしたがって、弾く回数が減ってしまうことになります。
当然、弾いた回数に比例して上手に弾けるようになっていきます。

そして例えば3ページ目、4ページ目に難しい箇所があるとすると、出だしは好調だけど、最後の方はなんだか上手く弾けないまま発表会・・・という残念なことになってしまいます。

そうならないために、いつも皆さんに言っているのですが、部分練習がとても大切になってきます。
例えば、今週は3ページ目を繰り返し、沢山練習して、次の週は4ページ目を集中して練習する。
そういうことです。

限りある練習時間の中で、どうしたら1曲をまとめられるのか?
それは、部分練習をどれだけ繰り返し、沢山やれるかです。

自分が弾けていない箇所にまず気が付き、そこを集中して練習しなければ、その個所はなかなか上手に弾けるようになりません。 
そうやって苦手な箇所を少なくしていくことで、曲がちゃんと流れていくようになります。

もちろん、1曲を通して弾く練習はとても大切です。
そして、難しい箇所を部分的にも練習する。
そのバランスをちゃんと考えて練習することによって、自分が満足できる演奏に近づいていきます。

発表会で弾く曲は、普段のレッスンの教材の曲より、長い期間向き合うことになります。
生徒の皆さんも、あの曲が弾けた!今度はこれが弾きたい!と曲への愛着がわいてきます。
楽譜の中に込められた作曲者の想いをくみ取って、演奏できるように頑張って下さいね。

次回は具体的に、気を付けて欲しい練習のポイントを書いてみたいと思います。
ピアノ イラスト

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